先週から、当会ADDPの知的障がい者訓練生2名の一般就労が始まりました。
そしてこの日は2回目の出勤日!前回より2人は張り切っておりました。
2人の就職先はメコン川沿いにある「SENGTAWAN RIVERSIDE HOTEL」です。
雄大なメコン川の絶景を目の前に見ることができる最高の立地にあります。
ラオスにおいて知的障がい者が一般企業に雇用されるというのは初めてのケースです。
当会IDチームでは、本人の意思を第一に尊重しスタッフ間で何度もミーティングを行い、保護者との話し合いを重ねながら、慎重に2名を絞りました。
ホテルでの仕事内容は、1名はパブリック広場と客室清掃。
もう1名はアイロンがけと洗濯です。
ジョブコーチが付き添い指導・サポートしていきます。
ホテルのスタッフの方々も2名の訓練生を快く受け入れて下さり、丁寧に優しく仕事を教えて下さっています。
彼らが積極的に仕事を学び覚えようとする姿はたいへん頼もしく、働くことの楽しさを彼らを通して改めて感じます。
そして、これから最も大切になってくるのが「職場定着支援」です。
これまで、当会で約20名の友人達と職業訓練を共に行ってきましたが、2名はその居心地の良い環境を離れることにより孤独を感じるかもしれません。
仕事の厳しさや大変さに不安を感じることもあるかもしれません。
彼らが職場定着するためには、彼らの気持ちに寄り添った支援がとても大切になってきます。
こちらも検討を重ね勤務スケジュールの調整やサポート体制の組み立てを行ってきました。
知的障がい者の一般就労は当会でも期待しているところであり、目指していることでした。
しかし、これがゴールではなく始まりです。
この度知的障がい者の雇用にあたり、SENGTAWAN RIVERSIDE HOTEL様の方でも、話し合いと調整を重ねて下さいました。
「知的障がい者の雇用という初めてのチャレンジに不安を抱えていた方もいた」と伺いました。
その中でラオスの知的障がい者に社会参加の機会を作るために、ご理解と御協力を頂けたことを心から感謝申し上げます。
このような、理解のある企業がラオスでもっと増えることを期待します。
ラオスでは、知的障がい者は何もできないと思っている人がまだまだたくさんいます。
今回雇用された2名は、知的障がい者の持つ可能性をラオス社会に発信していく素晴らしいロールモデルとなるでしょう。
私たちIDチームも、全力で彼らの就労をサポートし応援していきます。
これからの彼らの成長がとても楽しみです。