先日、外務省NGO連携無償資金協力にて採択された『フアパン県障がい者就労支援センター支援事業』。
その1番最初のワークショップを3月の第2週~第3週にかけて、フアパン県ビエンサイにて行いました。
対象は、フアパン県の関係者や9つの郡からいらっしゃった方々です。
はじめは桜公園について知ってもらうため、「桜ワークショップ」を実施。
庭園の設計や樹木にまつわる業務を行う”株式会社植音”の奥田さんと鴨志田さんに、桜公園の歴史や桜育成の難しさを説明していただきました。
参加者全員に幹を磨いてもらい、自分の郡でも育ててみたい!と桜に興味を持ってくれる方が大勢いました。
また、その次は八代専門家・小木曽専門家の指導のもと「アクセシビリティワークショップ」を行いました。
現在の桜公園には階段や段差が多く、バリアフリーな環境設備が必要になってきます。
今後よりたくさんの人に楽しんでもらえるよう、どんなバリアの解消が必要かをみんなで考えました。
フアパン県の関係者や村人、9郡の障害者施策を担当する役人総勢20人を対象に、実際に車いすや松葉づえ、アイマスクを使用しながら桜公園を歩いてもらい、バリアのある場所での移動の困難さを実際に体験してもらいました。
そして、その後はブレインストーミングセッションを実施。
グループごとの発表では「手すりを付ける」「公園の左右にスロープをつくる」「多目的トイレを設置する」など様々な桜公園のバリアフリー化のアイデアや意見が出てきました。これから公園を皆で一緒にバリアフリー化していきます。
今後、国際空港がオープンするフアパン県。
ラオスで桜が満開に咲いたら、桜公園にはきっと多くの観光客が訪れるはずです。
高齢者、子供、障害を持った人、全ての人たちに優しい観光資源をみんなで作ろうと、いま一生懸命公園の管理やADDPの活動を行っているビエンサイスタッフと共に、地域に貢献できるよう努力を続けていきます。