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研修生紹介 

テーン

クッキー工房研修生

障害種別:肢体不自由(上肢)
ADDP研修歴:1年
1995年3月9日生まれ
プーカン村/ビエンカム郡/ルアンパバーン県


障害種別は上肢(腕)の障害です。13歳の時に、突然の発熱。1日で熱は治まったと思ってましたが、次の日突然倒れて動けなくなり、後日、郡の病院へ家族が電話をし、医師が往診にやってきました。その医師により、注射をされましたが、その後、自宅療養を指示され、ルアンナムターにいる親戚の家に療養と通院、伝統医療のために移動しました。その間に腕がどんどん細くなり、力が入らなくなり、1年後、ルアンナムターでの治療に見切りをつけ、ルアンパバーン県病院へ転院しました。 発熱したときがちょうど学校での試験のときでした。そのために学校の試験が受けられず、落第してしまいました。ルアンパバーンの実家に戻ってきた後も、学校の先生は再試験の手筈を整えてくれて、学校に戻ることを勧めてくれましたが、「障害の受容」が自分の中でできず、学校に行くことをためらうようになってしまい、試験も受けず、そのまま不登校となってしまいました。それ以降学校に行くことはなく、障害を持ったことで、友人や他人に会うのもためらい、恥ずかしく思ってしまい、テーンの生活は変わってしまいました。
 

ADDP研修への参加

それ以降、家で家族が営む小さな商店を手伝っていました。特に何もすることはなく、しかし、家族は経済的に豊かではなく、食べることも大変であった。19歳になった2014年4月のころ、ADDPスタッフから家族に電話がかかってきて、ADDPクッキー研修の説明を聞くことができました。経済的に豊かではなかったことは事実だが、クッキー作りに大変興味があり、ワークショップに参加することを決めました。兄がビエンチャンに出ていたことも後押しとなったようです。
 ワークショップに来た当初は、家族から離れたことは初めてであったため、家族が恋しくて、帰りたくなることが多く、ホームシックにもかかってしまいました。でも、しばらくするとワークショップで同じ障害を持つ友達がたくさんでき、生活が楽しくなり、ホームシックもなくなってきました。仕事も覚え、働くことへの喜びが生まれ、充実した生活となりました。一番好きな仕事はパトゥーサイクッキーの型抜き作業。手に障害があり、力がなかなか入らないので、力のいる作業は難しく、うまくできないことも多いですが、パトゥーサイクッキーは繊細に力を均等に加えないときれいに型が抜けず、大きな力は必要ないので、彼女はとても得意で、きれいにできます。それぞれの職能に合わせ、仕事を割り振る方法で、それぞれの良い点を引き出すために、負担なく仕事の流れに参加できることも幸いしています。 2014年12月に一度故郷に帰りました。バスで村に戻っているときに、家族が道沿いまで迎えに出てきて、待ってくれていました。家族も彼女を誇りに思ってくれています。自分たちが作っているクッキーをお土産に持って帰り、家族にプレゼントしました。家族はタイのクッキーは食べたことがあったが、ADDPのクッキーを食べたのは初めてでしたが、「とてもおいしいね」と言ってくれて食べてくれました。
 

仕事が大好き!

テーンはタイ語を流暢に話せるので、タイ人観光客に対して、クッキーを販売するときに、そのタイ語を活かして、タイ語で話しかけ、クッキーを販売することも始めています。「それぞれの特性に合わせ、その強みを最大限引き出すこと」が大事です。
ワークショップで働くのは、いろんな友達がいるから、うれしいと言います。今では自信に満ちた表情をしていいます。テーンは今日もクッキーの型抜きに一生懸命取り組んでいます。