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研修生紹介 

マニチャン

クッキー工房研修生

年齢:43歳
障害種別:両足の障害
ADDP研修歴:2年半


ADDPクッキー工房のチーフで責任者のマニチャンは1970年ビエンチャンタートルアンの近くで生まれました。 3歳のときに発熱し、その当時ビエンチャンにあった大きな病院に入院しましたが、発熱は更に悪化し、足が思うように動かなくなり、病院に長い間入院しリハビリを経ても良くはならず、足に障害が残りました。 障害のため、通常より遅れて9歳のときに、小学校に入学しました。松葉づえを両腕でついて、通学しました。5年生の小学校卒業まで通いましたが、中学校が家から少し離れたところにあったため、中学には通うことができず学業はそこで断念しました。それから25年の間、ほとんど家の中で閉じこもって生活をしていました。家族の小さな商店を手伝ったり、刺繍をしたりして暮らしていました。障害もあり、家から出ることは少なく、移動も難しかったので、ほとんど外に出ることは少なかったといいます。
 

転機

そんな暮らしをしていた時に、ADDPのベーカリー研修のため研修生募集の知らせを聞きました。もともと料理やお菓子作りに興味があったので参加することを決めました。第1回の研修講師が日本のパティシエである岡本パティシエによる10日間の研修が開催されました。研修後、マニチャンは一人、ワークショップに残り、遅くまでレシピを読みながら何度も何度もクッキーやケーキ作りを練習していました。なかなかうまくできず、失敗の繰り返し。その時は、まさか自分の作ったクッキーが売れるとは全く思っていませんでした。練習を繰り返し、試行錯誤をしながら、岡本先生のクッキーレシピ通り、自分の手で美味しいクッキーを焼くことができるようになったとき、喜びが溢れてきたそうです。クッキーの質を少しずつ上げることができ、また設備も少しずつ整い、パッケージも決まり、徐々にADDPクッキーが売れるようになり、とてもうれしかったそうです。今のように企業やいろんなミニマートやカフェで自分のクッキーが販売するなど、本当に想像もできなかったけれど、今ではマニチャンの作るADDPクッキーがビエンチャンで一番人気の「クッキー」となりました。
マニチャンの一番好きなことは、オーブンのそばにいて、焼きあがるクッキーを見ること。オーブンのそばを離れたくないと今ではクッキー作りが自分の人生そのものになっているとのことです。
 

レシピを増やしたい

 新しい種類のお菓子を作ることが今後の課題であり、今はいろいろな新しい商品の開発にチャンレジしています。20年以上もずっと家にひきこもって、自立をすることは夢のまた夢とあきらめかけていたマニチャン。今では、クッキー工房の職人としてマニチャンいなくては工房も回らない程のリーダーになりました。周りの若い研修生にも慕われています。マニチャンの中で大きな自信とやりがいが生まれました。今では受け取る給料もそれなりに多く、自分の手で稼ぐことができる給料で親族の子どもたちの学費や生活費をサポートしています。援助を受ける側から援助を提供する側へ。昔は家からほとんど出なかった人生が、大きく変わりました。
「もっともっと障害のある人たちの可能性を引き出したい」
マニチャンは障害者の就労ロールモデルとして障害を持つ仲間達を元気づけたいと願っています。